【SDGsを体感するゲーム】SDGs アウトサイドインカードゲーム

SDGsを、ゲームを通じて体験するカードゲーム代表三種。「2030カードゲーム」「SDGs de 地方創生カードゲーム」もうひとつが「SDGsアウトサイドインカードゲーム」。対面で行うカードゲームが基本だけど、オンライン実装の先駆けでもある。2020年9月、オンラインで体験した。

運営は仙台にある株式会社オークジャパンと、株式会社Project Design。ゲーム開発にプロジェクトデザインが絡んでいるところは2030と地方創生と同じ。導入説明のパワポもちょい似てるとこがある。ゲーム自体はサイトがあり、オンラインで体験する場合はzoomとセットで駆使する感じ。チームで活動するときの打ち合わせはzoomで、ゲーム画面と切り替えながら(というかzoomは画面小さくして)進める感じ。

2030がSDGsの本質理解、抽象的な内容で小学生から体験できる、地方創生が問題理解、具体的な内容で中学生から体験できるのに対し、SDGsアウトサイドインは企業向け、CSV捉えなおしや新規事業開発、組織開発への活用を目的とするもう少し大人向けの内容な気がした。いやただ単にゲームとして楽しむなら対象年齢下げられるんだろうけども。目的が違うからなー。

とてもざっくり言うと、自分がプレイヤーカード(SDGs目標1~16に沿った価値観のカード)を選択し、自分のチーム=企業を決め、その企業が持つカード(社会課題カード、アセット(自社の強み)カード、リソース(自社の資源)カードがそれぞれ複数枚)と資金(最初は15億)をもとにアセットカードとリソースカードを組み合わせて資金をかけて事業開発。事業はうまくいく場合と失敗する場合がある。失敗したら別の組み合わせで再挑戦。うまくいった場合は資金が得られ、新規事業カードが与えられる。新規事業カードは、自社が持つ別のカード(プロモーションカード)を使って事業拡大を行う。ほしいカードが手元にない場合、他チーム(他の企業)との交渉は自由。前半と後半の2回ゲームを繰り返し、最終的に持っている資金と開発した事業数を競う、というもの。

今日のは途中ゲームシステムに不具合が発生し、前半後半でなく後半がリセットされた状態からのスタートとなったりいろいろあったが、良い感じに練習になった前半のおかげで後半は要領をつかめてゲームを進められた気がする。しかしこのゲームも、ひとつひとつ現実世界のシミュレーションになる。ゲーム中は事業開発をインサイドアウト思考、事業拡大をアウトサイドイン思考で進めてた気がするけど、社会課題を起点に事業開発ってのはほとんど考えられてなかった。カードを読み込んでたら何か変わったんだろうか。

しかしオンライン、だいぶ通信環境良くないと難しいかも。

2020年9月末、このゲームのファシリテーター資格も取得した。ファシリテーターオタクみたいになってきたな。公開して良いもんだったら、それぞれのゲームのカード内容についても深めたい。

つづく。

【SDGsを体感するゲーム】SDGs de 地方創生ゲーム

2020年6月、SDGs de 地方創生カードゲームの公認ファシリテーターの資格を取った。

運営事務局はissue+designというNPOと、株式会社Project Designという会社。ゲームを体験したのは2020年2月。コロナ感染が拡がりつつある状況で、感染対策(マスク、消毒)しての体験。SDGs関連ゲーム(ボードゲーム2030カードゲーム)と比べてルールは一番難しいように感じた。でもおもしろい。何回でもやりたい。

2030ゲームに似ている部分が多いけど、2030がグローバル視点だとすると、今回は日本版という感じ。地方の現状とか、ほんとにあるだろうなと思えるプロジェクトカードがある。あとは、参加者の中でも民間と役所に分かれているところ、まち(ゲーム上の世界)の状況を表す指標が4種類あるところも2030ゲームと異なるポイント。ほかに、2030ゲームはお金と時間を使ってプロジェクトを実行するのに対して、地方創生ゲームはお金とリソース(人)を使ってプロジェクトを実行する。

2030と共通するのは、「ゲームの世界、行いが現実世界にもリンクして考えられる」こと。実行したいプロジェクトに対しリソース(お金や時間、協力者)が不足していたら何をすべきか?自分が目の前のプロジェクト=世界に良い影響を与えようとしているときに、他の人は何をしているのか?世界はどんな状況なのか?ゲームを振り返ると同時に自分の生活を振り返ることにもつながる。

公認ファシリテーター講座はオンライン実施。2030のような試験的なものはなく、制度設計についての説明とか、特徴的なカード捌きの練習など。その分、本番での自分の練習量が問われるのだな。そして一番難しいのは、ゲームの運営でなく、その後の振り返り。ファシリテーターとしての中立性はどこまでも問われるところか。

2030と同様、まだ講座後に実践できていない。こっちもはやく実践したい。

そして2020年9月5日(土)、SDGs de 地方創生カードゲーム体験会が二子玉川で開催された。この体験会に、仮免卒業のためにサポートとして参加させて頂いた。ファシリテーター養成講座を受け、公認ファシリテーターが開催する会に1回以上サポートとして入ることで仮免を卒業できるシステム。

昨日は参加者12人。行政4チーム、民間7チームの11チームでプレイ。事前準備、ゲームの事務局はこんな感じ。
前日に練習したものの、緊張。自分がメインで開催することをイメージしながら見学。話し方、トーン、スピード、事例の出し方、目線の配り方。参加者の反応が良く、頷きながら聞いていたので話しやすそうだなと思った。

いざゲームが始まると、参加者がめちゃくちゃ積極的で事務局めちゃ忙しい状態、撮影も水分補給もままならず汗かいた。どの参加者も熱中している。このゲームの設計や資料など、コンテンツへの信頼が増す。資料に沿って説明すれば理解されるし、熱中してもらえる。そして熱中するほど、振り返りが充実する。12分×4ターン、あっという間だった。プロジェクトカードがなくなる事態になった。地域の状況メーターの結果がこちら

暮らしがずば抜けて良い結果。めちゃくちゃ住みやすい。他の指標も上々。持続可能な地域になった。振り返りでは「現実世界に通じるところが多く、行政巻き込みが必要なのだとわかった。現実は個人が積極的に動くことも難しいけど、いろいろな人を巻き込んで動くことでプロジェクトを実行し、地域の状況を変えていく意識が大事。」「自分は目的をもって行ったプロジェクトに目的とする効果がなかったり、意外なまちの動きがあったりして良かった」などの感想が出ていた。

自分がファシリテーターを務めるときにはゲームの事務局に回ってはダメだなとか(事務局作業で忙しくて参加者の様子を観察できない、具体的なフィードバックができない)、カードセットを何に収納しているかとか、進め方やヘルプの人数も勉強になった。

ひとつ武器ができた。どこかで実践したい。誰か練習付き合ってほしい。。。

【SDGsを体感するゲーム】2030SDGsカードゲーム

2020年4月、2030SDGsカードゲームの公認ファシリテーター認定講座を受けた。

2030SDGsカードゲームは、2030年までにSDGsの17目標を達成するシミュレーションゲーム。プレイヤーカード、お金カード、時間カード、プロジェクトカードがある。プレイヤーカードは5種類あり、プレイヤーはお金と時間を使ってプロジェクトを達成することで、自分の目標の達成を目指す。

世界で200万人以上が体験しており、「ゲームを通してSDGsについて知る」系ゲームで一番メジャーといえる。主催はイマココラボ

最初にゲームを体験したときは、30人弱の参加者、二人1組の計15チームで実施。見事全チーム目標達成、スコアも良い結果に終わった。ゲーム時間が意外と短い、振り返りの時間が多いなという印象。あとは、世界にマイナス影響を与えそうなプロジェクトが実行されてしまったことについて、世界は持続可能になってもその世界のどこかでマイナスな状況が続いているのは果たして良いのか?という疑問・モヤモヤが残った。

公認ファシリテーター認定講座は、コロナ影響によりオンラインで3日間実施。「やり方」と「あり方」を意識し続ける講座、「やり方」はお手本動画を中心に反復練習して習得、「あり方」はカードゲームでより多くの参加者により気づきを与えるためのファシリテーターのあり方について、内省するような、自分の無意識に気づくような講座が多かった。

ファシリテーションとティーチングの違いを意識してゲームの場を設計することが求められる。

自分が参加者の立場でモヤモヤしたのはこのためか。

まだ実践できていないが、この中立性を意識しながら開催したい。置賜エリアでやりたいなぁ。関東は緊急事態宣言下だし、人を集めづらい。
オンライン版も作成中とのこと、ビビらずに自主的にできるようになりたい。

2030カードゲームは情報が多いので、ゆっくり更新。

つづく。