【SDGsに関連するニュース】まとめ

SDGsに関連したニュースが増えてきて、ちょいちょいブックマークしておくけどなかなか見返さず、タブだけが増えていくので整理を兼ねてニュースを整理。
2021年3月21日作成
2021年5月1日更新
2021年5月25日更新
2021年5月30日更新
2021年5月31日更新

2020年9月25日 SDGs達成は2092年?NPO警告 国債評価に影響も
日本経済新聞
SDGsは毎年世界ランキングのレポートが発表されており、取り組み評価がされている。アメリカのNPOソーシャル・プログレス・インペラティブが、「SDGsの達成は予定より62年遅れている」と発表したことが話題になったのがこの記事。投資家の間ではSDGsの取り組みを国債投資に反映させる動きもみられている。
このNPOの計算では、SDGsのすべての目標が達成された状態を100とすると2020年は72.57で、2015年からの5年間で1ポイントしか改善していないとのこと。コロナの影響により取り組みが10年遅れたと計算されている。特に取り組みが遅れているのは目標16「平和と公正をすべての人に」を筆頭に、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標10「人や国の不平等をなくそう」と続いているとのこと。たしかに最近の米中・ミャンマーの動向やイギリスの核弾頭増加のニュースなど、平和な世の中とは程遠い緊張が高まってきているように思う。

2021年2月22日 「SDGs、キレイゴトで儲かるなら苦労しない」の本音に専門家がピシャリ「いつまでそんなことを言っているのか」
HUFFPOST
ESG投資のプロ夫馬さんへのインタビュー記事。
菅総理になって2050年までに温室効果ガスを実質ゼロにすることを宣言しており、脱炭素の動きは加速している。そんな中でも、経済成長とSDGsの達成の同時解決は難しいと考える企業は多い。抽象的な概念を目の前の本業に結び付けるのが難しい人も多い。
夫馬さんは経済認識を「経済・社会への影響を考慮すると利益が減るか、増えるか」「環境・社会への影響を考慮することに賛成か、反対か」の2軸で4分類して解説している。グローバル企業は「利益は減り、影響を考慮することに反対」と考える「オールド資本主義」だったが、この10年で「利益は増え、影響を考慮することにも賛成」と考える「ニュー資本主義」に変わってきた。日本ではいまだに「オールド資本主義」の価値観の企業は多いが、アメリカやヨーロッパでは「まだそんなことを言っているのか」とあきれられる状況になっている。
経済合理性との両立は、事業化しやすいところとしにくいところで役割分担をすることがが大事だというのが夫馬さんのご意見。農業分野はイノベーションが進んでおり、利益にすることができるようになってきている。SDGsゴールの中で、企業が自分の得意分野に積極的に取り組み、環境・社会課題と経済成長をつなげることが重要とのこと。
4分類の分け方での整理はさすが、論理的で納得感がある。陰謀論ってのはちょっとよくわからないけど、夫馬さんの『ESG思考』には丁寧に説明があるんだろうなー。

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2021年2月27日「SDGsな未来へ」が意味するもの
BLOGOS の記事
どちらかというとSDGsの理念に否定的な見解の記事。プラスチック削減の取り組みでレジ袋が有料化なったけど商品はビニール使われまくってるよね、とか、地球温暖化もまだ仮説だからCO2削減したのに地球寒冷化しちゃったら意味なくない、みたいな。いろんなデータを自分で確認して自分の考えを持つ必要があるなと。ちょっと極端な記事だけどこういう考えの人もいるんだなぁ。

2021年3月4日「SDGsは『欧米の陰謀』か」
alternaの編集長コラム 途中まで
SDGsが普及していくにつれて反作用的な動きも出てきたことを紹介する記事。SDGsは欧米白人が儲かるためのものっていう本とかも出てきてるらしい。そこまで激しい言い方じゃないけど、米中の二大勢力に第三の矢として存在感出したい欧米発祥の動きっていうような紹介の本はあったな。「経済成長と二酸化炭素削減は求められているペースでは両立しえず、気候変動を止めたかったら経済止めるしかない。SDGsはこの問題の本質から目をそらさせようとしてる」という論者もいると。この記事の編集長は、経済成長とサステナビリティは両立できるという考え方。後半の「SDGsは大衆のアヘンか」ってタイトルがなかなかハードで興味あるけど、無料で読めるのはここまで。やってる気になって気持ちよくなっちゃうってことなのか。でもただ取り組むだけ、見た目の効果だけってなると確かに気持ちよく終わるけど、「報告とコミュニケーション」を意識して実際のデータとして成果を見せる意識によるんじゃないのかなぁ。

2021年3月5日 日本人に知ってほしいサステナビリティの本質
東洋経済 世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター長須賀さんと、複数の有力企業の社外取締役を務める小林さんの対談記事。
今の日本で議論されている「サステナビリティ」はグローバルと比べて狭義であるとの見解。自分は貧困に起因する各種格差の拡大が問題と考えてるけど、気候変動、環境破壊だけのイメージの人が多いのか。ESG投資や脱炭素の動きは、地球を何とかしなければって考えではなく、そうしないとこれからのビジネスやってけないからって理由の企業が多てのは仕方ないにしてもちょっと残念な理由。だから今は収益性が見込める領域の課題がフューチャーされてて(エネルギー系)採算ラインに乗らない領域は優先度が落ちてる(食料問題系、人権、倫理など)とか。課題を分断せず一連の流れで考える必要があるってのは風が吹けば桶屋が儲かる理論につながる考え方。課題の要因はひとつじゃないしトレードオフにもなるしな。トップコミットメントは前提として、絵にかいた餅をホンモノにするための行動とその速さがリーダーシップねぇ、なるほど。非財務情報のKPIは世界中の企業が悩みどころなのか、、確かに難しいもんなぁ。経営が非財務情報を中心に価値創造のストーリーを考えていく必要があるってのは同意。自分の言葉で語れず下から上がってきたものを読むだけじゃ何も伝わらないしスピード遅いし実現が遠い。日本企業は世界経済フォーラムにも参加してなくて、世界トレンドのキャッチアップができず、価値観がズレているらしい。海外モノのウェビナー聞いてもわからないんだよなぁ。改めて英語勉強したほう良いか、、セクター間連携はずっと昔から言われてる課題だと思うけど、改善してない課題だよなぁ。若い人の起用で打破できるものなのか。特に日本、、

2021年3月12日 SDGsを自分事化するテレビの挑戦
alterna が掲載しているCSRのリレーコラム
名だたる大企業ののCSR担当者から自社のCSRやサステナビリティに関する取り組みを紹介している。
この記事で紹介しているのはフジテレビ。最近フジでSDGs番組多いなあと思ったけどやっぱブレイクスルー的な動きがあったんだなぁ。

2021年3月19日 渋沢栄一の教えでわかるSDGsの極意
HUFFPOSTの記事。
渋沢栄一の名著『論語と算盤』の考え方とSDGsの親和性をもとに、お金の使い方を「Me」から「We」に変えようって話。名著のポイントはタイトルの「と」の使い方なんだそう。トレードオフでなくトレードオンになる考え方だよって感じ。できるかできないかで考えるんじゃなく、足し算・掛け算でできる方法を考える。個人ができることは、「Me」視点での金の使い方でなく「We」視点での金の使い方、具体的には投資と。日本のタンス預金は500兆円、すげー数字だ。サステナブルな企業に投資する理念を持つ運用会社の投資信託ってどこがあるんだろうか?サステナブルな未来に「三方良し」はよく例に出されるけど、不十分て考え方は珍しい。+未来良しを追加して「四方良し」てことかと思ったけど、効果の見える化とか報告の透明性の話だった。活動に対しての効果を計測して公開していくこと、売り上げとかでなくそのサービスでどんなインパクトがあったのか、何で測るのかが難しいのはほかの記事にも出てたなぁ。

2021年3月22日 SDGsについて、東北の高校生たちが知って、考え、動いたこと
ダイヤモンドオンラインの記事。
「持続可能な育成プロジェクト」代表佐々木さんの、岩手県遠野市での授業についてのインタビュー記事。地域で活動しているいろいろな団体とも協働、高校生への授業も単発でなく継続することで関係性とともに学びを深めていくって、理想的なまちづくりのスタイルに思う。テーマをひとつ絞ることで関連する社会課題をつなげて考えることも、ワークショップとかで使えるワザ。「持続可能」であることは関係性にも教育にも企業活動にも通じる。単発でイベント的に終わってはもったいないし、企業が関わる場合には直接的な売り上げにすぐにつながらなくても継続でかかわる覚悟が必要だと思う。

2021年3月22日 神戸市、21年度の市債「SDGs債」で1500億円発行
日経新聞の記事。
神戸市が21年度の市債1500億円を全額を「SDGs債」として発行することを発表。ESG投資家からの安定した資金調達につなげることが狙いとのこと。有料記事なのでそこから先は見れなかった。
単なる「市債」でなく「SDGs債」として、行政施策や事業もSDGsやターゲットに関連を持たせることで、「何にどう使うか」を投資家に訴求しやすくなるんだろうな。あとSDGsは報告とコミュニケーションも推進サイクルの中に含まれているので、行政施策がどのような結果をもたらしたのかを明示することになる。市民にとっても税金が何にどう使われたのかだけでなく、どんな結果になったのかまで見れるのはうれしいことに思える。ほかの自治体にも広がると良いなぁ

2021年5月13日 家計の節約にもなるSDGs 暮らしの中でできること
日経スタイルの記事。
SDGsの目標のうち、個人で始めやすい目標(12「つくる責任、つかう責任」13「気候変動に具体的な対策を」)に絡めて生活で改善できることが暮らしの節約にもなるよっていう。環境問題・ゴミ問題まわりは一昔前から言われていることなので、同じ部分は多い。フードロス関連、節電、節ガス、節水。家計にやさしいのが地球にもやさしいよっていう記事。
もう少し深堀すると、個人でできることはほかにもある。食品まわりで言えば、持続可能な調達がなされている食材(MSC認証/持続可能な漁業 とか、RSPO/持続可能なパーム油 とか)を購入するのもひとつ。MSC認証は目標14「海の豊かさを守ろう」にもつながる。あとは、服に関するファッションロスを減らすために無駄に服買い漁らないとか、捨てるのも燃えるゴミじゃなくて回収に出すとか。少し高度なとこだと目標11「住み続けられるまちづくりを」のまちづくりへの参画も手段。高度な分、リターンも大きく、まちづくりへ参加するほどそのまちに対する愛着がわき、幸福度があがるというデータがある。まさに持続可能なまちづくりには、市民の参加と市民の幸福度向上がポイントだと思う。

2021年5月21日 SDGsの先に待つ未来はこんな感じ?世界の持続可能なスポット9選
NewsWeekの記事。
SDGsが目指す社会、持続可能な社会の先進的な事例をスポットとして紹介している記事。すでにこんなところがあるのかっていうものから、ちょっと前から出始めてたなぁっていうのが本格展開してきたものまで。日本では、とか自分の地域では、の視点で何が活かせるか?経済面はどんな工夫で持続可能にしているのか、自分が展開するとしたら参考にできるのか?とか考えながら見ると勉強になる。あとは、海外スタートアップのユニコーン企業は数年後日本に進出することが多いので、その傾向を見るのにも良いかも
プレンティ、ニューストーリー、アビボー、明日の博物館、コペンヒル、ヨーテボリ、サステナブル・シティー、スーパーツリー、水中温室。
いつか行ってみたいなー。火星は行かない(行けない)けど。

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