肉と環境悪化、貧困と肉、個人の行動と他への影響。

Free-PhotosによるPixabayからの画像
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肉の食べすぎが、地球環境悪化につながる。風が吹けば桶屋が儲かるの流れよりもわかりやすい。

ていう話を書こうとしたら何年も前に自分の知識以上の深さと細かさで記事を書いてる方がいたので、やめておこう。知らない人には意外な話だけど、一度気づくとなるほどなと思う。海外では、毎週月曜日肉を食べるのやめよう運動とかしてる人たちもいるらしい。SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」に関連する。

Graham LawrenceによるPixabayからの画像
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日本人は魚もよく食べる文化だから、毎日肉食べるっていう食習慣だったら週1~2回魚食に変えるだけでも効果はあるかもしれない。
ただ、魚、高い。1人が1食で食べる量=1切れ=100~150円くらいする。これを高いと思うのは所得の問題か。。でも過去に見た記事では、貧困層ほど炭水化物と豚肉の消費が多く、(貧困状態なのに)肥満体系が多いらしい。考えてみるとわかる。少ない収入でおなか一杯にしようと思ったら、安くて大量のものを買う。それが米と豚肉。貧困は食生活の選択肢がなくなるのだ。このへんはSDGs目標1「貧困をなくそう」目標2「飢餓をゼロに」に関連する問題。

そして自分の行動が世の中に影響なんて及ぼさないんじゃないかと思ってしまうのが、スーパーとかでは有り余る食材が売っていること。自分が肉を買わなくても、すでに加工された大量の肉がパック詰めになってるし、いくらフードロスをやめようといって恵方巻きとかウナギを自分が買わなくても、やっぱり大量に売ってる。売れないそれらは賞味期限が来たら廃棄するしかない。このへんはSDGs目標12「つくる責任、つかう責任」か。

自分が食べるか、自分の家で捨てるか、スーパーで廃棄されるか、加工途中に傷モノとして廃棄されるか、出荷時不良として廃棄されるか。バリューチェーンで見ていくとひとつひとつの過程の中で「廃棄組」がいるはず。自分が「買わない」という行動が、店の発注量を変え、加工量を変え、生産量を変えるほど影響を与えているという実感が湧かない。

自分の場合はせめて購入したものの廃棄はしないようにしている、その流れで不要なものは買わない、ていう行動はしてるけども、実感が湧かないとなかなか行動につなげにくい人は多いんじゃないかなぁ。

1年前くらいに、「mymizu」というアプリの存在を知ってたまに使っている。地図情報上にあるピンの場所に行くと、公共の水飲み場があったり、お店の人に言うと無料でお水をもらえたりする。マイボトルを持ち歩き、空になったらピンのあるところで水を詰めて飲むことでペットボトル消費をなくそうという考えのアプリ。SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」につながる。自分がマイボトルで消費した水の量を登録すると、どのくらいの水を守ったか、どのくらいのプラスチックを削減したか、どのくらいの二酸化炭素を削減したかが概算値で表示される。実際には削減したというより、「発生するはずのモノ(プラスチック、二酸化炭素)を発生させずに済んだ」が正しいかな。

こういうアプリは、自分の行動が可視化されることで実感が湧きやすい工夫の一つだと思う。

肉とかでこれができるかというととても微妙だけど。。個人の行動の他への影響視える化、はやるかなぁ。

肉食に代わる大豆ミートもだいぶ進化してきた。最近では味の区別がつかないレベルになってきているとか。このへんから試してみようかな

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SDGs目標のターゲットを考える 2.飢餓をゼロに

SDGsの17目標2つ目は、「飢餓をゼロに」。このキャッチフレーズだけ見ると、目標1の「貧困をなくそう」と似ていると思われそう。正式文章を見ると、違いがわかりやすい。「飢餓を終わらせ、食糧安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。」これが正式な目標2。飢餓だけを言ってるんではなく、食料の安全性や農業について言及した目標であることがわかる。

貧困は健康や教育、就業などあらゆる面で影響を及ぼすけど、一番直結で影響を及ぼすのが飢餓。貧困をなくすことはもちろん最大の課題としたうえで、生命を一番脅かす飢えをなくすというのが目標2で解決しようとしている課題。

これも、キーワードだけパッと見ると日本には関係ないことに思えるけど、正式文章まで見ると、関連することがわかってくる。食品偽装、産地偽装、賞味期限改ざんや衛生管理に関する事件は毎年発生しているし、高齢化・生産人口減少の影響がいち早く訪れている農業の持続可能性が危ぶまれているのは昔から言われていること。

目標2のターゲットには、1年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにすること(2.1)や、5歳未満のこどもの発育阻害や消耗性疾患の課題を解決すること、あらゆる形態の栄養不良を解消すること(2.2)など、貧困が起因になる飢餓の解決を目指す一方、小規模食料生産者の農業生産性や所得を倍増させること(2.3)、持続可能な食料生産システムを確保して強靭な農業を実践する(2.4)など、これからの人口増加を見据えた食料生産体制の整備も視野に入っている。

日本をはじめとするいわゆる昔の先進国では、人口減少が大きな課題となっているが、世界的には人口は増加している。昔よりも技術が進化し所得が向上し先進技術が安価に普及できるようになり、極度の貧困状態にある人の数が減り、世界的な平均寿命が延びている。2050年までに、日本では9000万人まで減少するといわれている中、世界では90億人にまで増えると言われている。(今のままの生活では持続不可能と言われる所以でもある)

人口がいまより20億人以上増えると言われている中、今と同じ食糧生産体制では食料不足になることが見えているのが、2.3以降のターゲットに課題として表出している。

ターゲット2.5は種子・植物バンクを通じた遺伝資源と関連する伝統的知識へのアクセスやその利益の公正・公平配分が記載されており、1次産業の高度化も考慮に入れている。

1次生産者のIT化・工場野菜等の技術やその研修が急速に発展、普及していることも目標2に関連している。日本の農家の高齢化や後継者不足、生産緑地問題、生産者の定収入問題なども関連する。

農業は自分も関心が高まっている領域。IoTを使った生産管理は製品やアプリが乱立している状態。プラットフォーマーを目指すなら大企業なんだろうけど、スマートシティ構想に組み込むのも大企業なんだろうけど、通信技術がもっと発展して通信料が安価になり通信量が増えれば、今時点での業務アプリからライブ型情報発信型・エンターテイメント型になってくと思う。一部すでにできてきてる。そこまで見えてる生産者さんいたら仕事で関われたらいいなぁ。

SDGsについて第一人者の考えを知るならコレ。日本SDGsの巨匠のひとり、17目標のキャッチフレーズを考えたり、グローバルすぎて日本人にイメージしづらいターゲットを日本人向けに新訳している方。新訳も掲載されている。

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