【SDGsに関連するニュース】まとめ2

SDGsに関連したニュースが増えてきて、ちょいちょいブックマークしておくけどなかなか見返さず、タブだけが増えていくので整理・備忘録を兼ねてニュースを整理。
まとめ1はこっち
7月1日作成
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5月15日(土)「SDGs」の認知度が54.2%に上昇 最も意識されている行動は「レジ袋の持参」
電通とスターツがそれぞれ行ったSDGsに関する意識調査の結果を記事にしたもの。
電通が調査するのは4回目→「第4回SDGsに関する生活者調査」
前回約1年前と比較して認知率は倍増の54%、中でも10代の認知率は70%以上と。Z世代?のほうが意識が高いのか、情報に触れる機会が多いのか→指導要領に入って授業で取り扱うことが増えたのはありそう。
自分の会社では、日経新聞を毎日読んでるエライ方がぜんぜんわかってなかったりして、新聞の何を見てるんだろーかと思ったりもする。男女差で見るとどの年代でも男性のほうが認知度が高い。のはなんでなんだろう。
SDGsに関する商品、サービス利用意向については、レジ袋を持参することを筆頭に、機能的に問題のないものの購入、量り売り、不用品のフリマアプリ活用、と続いたとのこと。「もったいない」「ゴミ・ロスの減少」の意識が高いというか、個人で始めやすい取り組みということだろうな。
また企業が取り組むSDGsに対し、その活動を知ると企業のイメージが良くなると回答した人が74.9%いたと。これを見るとやっぱ企業はイメージ戦略としてSDGsを打ち出したほうが良いって流れも加速しそう。これまで顧客に対する価値や顧客課題解決って言ってきた製品の見方を変える、視点を変えた表現にすることに対して非積極的な対応・印象を持っている企業もいるがこれで後押しされるきっかけになるものだろーか。
自分の仕事にももっとがっつりSDGsを絡めて考えてみても良いのかもしれない。
なんか急がないと、自分ごときの知識すぐに一般化しそう、ていうかすでにされてそう。
(7月1日)

5月25日(火)SDGs推進へ 沖縄県にパートナーに登録
沖縄テレビ放送の記事。沖縄県が公募しているSDGsパートナーに、新たに40の企業、団体が登録されたとのこと。沖縄県では、「沖縄21世紀ビジョン」の中で県内に事業所を有する企業・団体を対象に、SDGsパートナーとして一緒に活動する団体を公募している。
沖縄が目指す2030年に向けた基本理念は『21世紀に求められる人権尊重と共生の精神を基に、“時代を切り拓き、世界と交流し、ともに支え合う平和で豊かな「美ら島」おきなわ”を創造する。』。
今回は環境負荷が小さい商品を開発する企業やこどもの居場所づくりを行う団体が選ばれたとのこと。こどもの居場所については、全国の中でも沖縄は貧困率が高い地域てこともあり、こどもの貧困も多いエリアなのでニーズ高そう。
沖縄県は県のsdgsサイトも立ち上げていて注力しているのがよくわかる。と思ってるけど、つい先日6月30日に発表されたSDGsへの取り組み評価が高い都道府県ランキングでは沖縄は23位、ほぼ平均点組。積極的に取り組んではいるけど県民の評価はまだいまひとつ、ってところか。
(7月2日)

5月26日(水)”とりあえずのSDGs”ではなく本質的なアクションを。生活者に指示されるSDGs発信のポイント
MarkeZineの編集者が、トライバルメディアハウスに取材した記事。トライバルメディアハウスは2020年にSDGsアクションを支援する「Good Tide」を発足したとのこと。
企業のSDGsへの取り組みが本格化し始めたのは2019年ごろ、ただし取り組むことに決めたものの何をどうすれば良いか迷っている状態が続いていた。2020年、コロナによる事業活動の停滞により、企業の自社振り返りというかSDGsに意識を向けることにした企業が増えたように思う。
取材にある企業の取り組み方のサポート事例では、組織横断のSDGsアクション組織組成→事業内容をSDGsに落とし込み→情報発信、とスタンダードな方法。とはいえ、この組織を作るのが割と難儀する。経営層の本気度と責任のもとに、裁量権を持たせた組織をつくるというのができれば、概ね企業のSDGsアクションは成功に向かえると感じる。こういう会社の仕事はあと数年はニーズがありそう。
(7月4日)

5月27日(木)SDGs未来都市に 本年度、都内から墨田区と江戸川区の2区が選定
東京新聞の記事。2018年度から、国が毎年約30自治体を「SDGs未来都市」として選定しているが、今年度東京都からは墨田区と江戸川区が選定され、墨田区は「自治体SDGsモデル事業」にも選ばれたとのこと。東京では昨年度までに日野市、豊島区などが選ばれている。
墨田区は「『働きがい』を『生きがい』と暮らしにつなげるデザイン」を計画のタイトルとして設定。昔から根付くものづくりの文化にSDGsの要素を絡めた製品の開発やプロトタイプを作成するとのこと。墨田区は全国でも有数のものづくり産地で、100年企業も多く存在する。東京の伝統的工芸品に選ばれているものも多くが墨田区で製作されていたりする。ものづくりのノウハウを活かした、地元企業とのコラボによる地域課題を解決する商品、どんなものができるのか興味がある。
江戸川区は「海抜ゼロメートルのまち江戸川区が目指す『SDGs=地域共生社会』先進都市」をテーマとし、気候変動適応センターや区のSDGs推進センターを軸に脱炭素や温暖化対策、水資源保全の取り組みを行うとのこと。1000以上もある区事業すべてにSDGsの目標を関連付けたというのも意気込みを感じる。
ふたつのまちの総合計画を見てみて具体的な内容をみるのも面白そうかも。
(7月5日)

5月30日(日)SDGs、まずは知ることから お笑いコンビ「EXIT」りんたろー。さん、兼近大樹さん
毎日新聞の記事。有料記事なので冒頭部分しかわからないけど、記者が二人にインタビューしている。SDGsがメディアによく出てくるようになった中で、若者代表な感じでテレビに限らずいろんなイベントに出てるのがこの二人。デビュー当初から、だいぶチャラい系芸人なのに一人は保父さん?ベビーシッター?でもう一人は介護施設で働いていたっていう経歴もあって印象に残ってたな。吉本興業がSDGsに取り組むことを宣言して内閣府の表彰受けたのも大きいニュースだけど、その中で「SDGs-1グランプリ」てイベントでネタを考えることになったことがSDGsを知ったきっかけだったとのこと。
若者に影響力のある人気者が、ふざけず楽しくこういうことを話したり積極的に取り組むことは、ちょっと前ならダサイって思われがちだった気がする。最近は若者のほうが意志のある購買行動だったりSDGsネイティブな感じがあるから、こういうのもカッコイイってイメージになるんだろうなぁ
記事が全部読めないとなかなか書きづらい。
(7月6日)

6月4日(金)サステナビリティの先にある概念「リジェネレーション」とは?
IDEAS FOR GOODというメルマガの記事。
日本ではようやっと浸透してきた「持続可能」をとびこえて、世界の最先端では、持続可能では地球上の資源が間に合わない、「再生」する必要があるとして「リジェネレーション」「リジェネレイティブ」という言葉が使われ、再生を目的とした活動も始まっているとのこと。
持続可能であることは、現代のニーズを満たしつつ将来のニーズも満たそうって考え方だけど、多くはなるべく資源を使わないって方向に行ってしまってるという警鐘があって、その活動は別に地球に良いことをしているわけではない、プラマイゼロ(またはマイナス)じゃねって考え方。Regenesis Groupのビル・リード氏によると、サステナビリティの考え方は人間と自然が分断された考え方であって、リジェネレーションは人間も自然界のシステムの一部だという考え方。
個人的には人間が自然の一部であること、自然界システムに組み込まれていることは当たり前だと思っているのでサステナビリティがそういう考え方に基づいていなかったのか?てところは疑問が残る。同じ違和感はSociety5.0の「人間中心の世界云々」の部分にも該当する。サステナビリティというより、SDGsの開発・発展部分の印象が強くて定義が分かれるのかな。
リジェネレーションの考え方がサーキュラーエコノミーにもつながっていることは理解しやすい。「改善」でなく「変革」をもってシステムを見直すということが求められているのはSDGsも同じはずだけど、普及の過程でもともとの志向が鈍化というかしてしまっているのかもしれない。SDGsを環境問題または+人権問題って考えている人もやたら多いし。
事業をすればするほど再生されていく仕組み、構造を考えるのはかなりクリエイティブだなぁ。
リジェネレーションの概念として「繁栄」が重要なキーワードであること、繁栄した社会には「尊厳」「機会」「コミュニティ」があるらしい。難しい。
この記事結構長くて、リジェネラティブ・エコノミーの8原則や世界の事例として再生×街づくり、再生×農業、再生×観光業があげられている。
定義は少し異なるかもしれないけど、トレードオフに気を付ける考え方や抜本的な改革や挑戦が必要なことは変わりない。日本に入ってくる、普及するのはあと2年くらいかかるかなぁ、、
(7月7日)

6月8日(火)日本におけるSDGsの重要な課題は「ジェンダー」と「環境」
ニッポン放送の「あさナビ」で一般社団法人SDGsアントレプレナーズの青柳仁士氏が出演した際の記事。
6月7日から1週間ゲストとして出演されたようで、記事も5日分あり、SDGsについて掘り下げた内容になってる。
日本が世界的に遅れをとっている課題のひとつが「ジェンダー」。前から言われていることだけど今年のランキングでもまた順位下がったんじゃなかったけな。企業の女性管理職の平均はもちろん、就職・就学でも格差がある。
もうひとつ、大きな課題が「環境」。日本は食料自給率も低いが、基本的にいろんなものを輸入している。プラス、大量生産大量消費国。リジェネレーションの立場でいうと、持続可能ではなくて再生してかねばくらいの気持ちでいかないといけないだろうな。リサイクルどころじゃない。
トークの中では日本の貧困「相対的貧困」について、企業の取り組み、企業が取り組むことのメリット(デメリット)にも触れてた。わかりやすい内容だったのでこの5回シリーズは初心者向けに良さそう。
青柳さんは1回一緒に仕事をさせていただいたというか発注させてもらったことがある。実際に国連に携わっていた経歴もあり、かなり深い考察と知見をお持ちの方。またどこかで仕事できたら良いなぁ。
(7月8日)

6月22日(火) SDGs「2030アジェンダ」報告書を
日テレNEWS24の記事。日本政府が22日、SDGs推進本部を開き4年ぶりに報告書をまとめたとのこと。来月の国連フォーラムで発表予定。再生可能エネルギーについて浸透している一方、ジェンダーの課題は深刻化しているとのこと。
ていうか、え、報告書4年ぶりって。2020年はコロナショックがあったにせよ、安倍政権、立ち上げ以降動いていなかったのか。まじか。そういえば確かにSDGsランキングって世界の評価機関がしたやつで、日本の報告書ってなかった、、それじゃー国内に対しての説得力もなかろうな。
国連フォーラム、注視しよう。
(7月9日)

7月1日(木) これが大事なSDGs 地域の草刈りとごみ拾い
STVの記事。札幌市南区の住民が、SDGsの取り組みの一環として国道230号沿いの草刈りやゴミ拾いを行ったとのこと。持続可能な活動にしていくそう。
短い記事だけど、良いなぁこういう活動。できることからちょっとずつ、継続してやるって意外と難しい。学校とかだと年毎に学生も変わるし、同じ温度感で続けることはなかなか難しかったりする。
この活動が関連するターゲット、3.6の交通事故減とか、4.4働きがいがあり人間らしい仕事をする技能を身につけるとか、11.2交通の安全性改善、11.3誰もが参加して持続可能なまちづくり、あたりかなぁ。
この活動は無償なんだろうか。ボランティアとしての持続可能も大事だけど、より持続的な活動にしていくために経済循環というか、労働に対する成果が収入として得られる仕組みも必要だと思う。そこが、人が変わったりして温度感が変わっても続けられるひとつの解決策になったりしそう。
(7月11日)

7月7日(水)SDGsは伝説の「ライブ・エイド」が原点だった?貧困撲滅運動ヒストリー
ダイヤモンドオンラインの記事。サニーサイドアップの次原氏が、同社の活動とライブ・エイドからつながる貧困撲滅運動について語られたもの。
ライブ・エイドは『ボヘミアン・ラプソディ』で初めて知った。20世紀で一番成功したチャリティライブとのこと。ライブで集まった総額は当時の日本円で約280億円という金額だったけど、アフリカ諸国が借金している額の利子1週間分にしかならなかったというのが衝撃。ただ、その流れが続いて2005年「ホワイトバンドプロジェクト」として動き出し、チャリティライブとは違う形でたくさんの人を動かし、ついに世界政府や国際通貨基金を動かし、ライブ以上の経済効果を発揮したとのこと。ODAの金額も上がったようで、SDGsの前身であるMDGsが掲げた「貧困の半減」目標に近づける効果があったんだろうなと思う。
サニーサイドアップ社もこのプロジェクトを日本国内に広める活動を行ったが、会社としてはかなりの赤字だったとのこと。そこで、持続可能な活動のためには企業がきちんと利益を出すことを訴えている。これはいわゆるこれまでの企業メセナとか利益の一部を社会貢献活動に充てるという考え方ではない、本来のCSRや最近でいうCSVにつながる考え方。SDGsも、ボランティア活動では継続できないのでCSVと似た概念だとよく言われる。
原点でいうと環境系とかもすこし違うルートの話もあるのでなんとも言えないけど、大きい流れの契機のひとつになっていることは確かなんだろうと思う。そんで、政府とか行政がいくら意識高く活動してもなかなか課題は解決しなくて、民間ベースというか、地球に生きる住人ひとりひとりが少しずつ意識して、それがステータスになるような文化が形成されるととてつもなく大きな力になることの好例。今は行政向け提案みたいな仕事が多くなってきたけど、民間が主導して既成事実を作って行政に乗ってもらうというか、動かざるを得ない状況づくりがいるかなぁ。
(7月12日)

【SDGsに関連するニュース】まとめ

SDGsに関連したニュースが増えてきて、ちょいちょいブックマークしておくけどなかなか見返さず、タブだけが増えていくので整理を兼ねてニュースを整理。
2021年3月21日作成
2021年5月1日更新
2021年5月25日更新
2021年5月30日更新
2021年5月31日更新

2020年9月25日 SDGs達成は2092年?NPO警告 国債評価に影響も
日本経済新聞
SDGsは毎年世界ランキングのレポートが発表されており、取り組み評価がされている。アメリカのNPOソーシャル・プログレス・インペラティブが、「SDGsの達成は予定より62年遅れている」と発表したことが話題になったのがこの記事。投資家の間ではSDGsの取り組みを国債投資に反映させる動きもみられている。
このNPOの計算では、SDGsのすべての目標が達成された状態を100とすると2020年は72.57で、2015年からの5年間で1ポイントしか改善していないとのこと。コロナの影響により取り組みが10年遅れたと計算されている。特に取り組みが遅れているのは目標16「平和と公正をすべての人に」を筆頭に、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標10「人や国の不平等をなくそう」と続いているとのこと。たしかに最近の米中・ミャンマーの動向やイギリスの核弾頭増加のニュースなど、平和な世の中とは程遠い緊張が高まってきているように思う。

2021年2月22日 「SDGs、キレイゴトで儲かるなら苦労しない」の本音に専門家がピシャリ「いつまでそんなことを言っているのか」
HUFFPOST
ESG投資のプロ夫馬さんへのインタビュー記事。
菅総理になって2050年までに温室効果ガスを実質ゼロにすることを宣言しており、脱炭素の動きは加速している。そんな中でも、経済成長とSDGsの達成の同時解決は難しいと考える企業は多い。抽象的な概念を目の前の本業に結び付けるのが難しい人も多い。
夫馬さんは経済認識を「経済・社会への影響を考慮すると利益が減るか、増えるか」「環境・社会への影響を考慮することに賛成か、反対か」の2軸で4分類して解説している。グローバル企業は「利益は減り、影響を考慮することに反対」と考える「オールド資本主義」だったが、この10年で「利益は増え、影響を考慮することにも賛成」と考える「ニュー資本主義」に変わってきた。日本ではいまだに「オールド資本主義」の価値観の企業は多いが、アメリカやヨーロッパでは「まだそんなことを言っているのか」とあきれられる状況になっている。
経済合理性との両立は、事業化しやすいところとしにくいところで役割分担をすることがが大事だというのが夫馬さんのご意見。農業分野はイノベーションが進んでおり、利益にすることができるようになってきている。SDGsゴールの中で、企業が自分の得意分野に積極的に取り組み、環境・社会課題と経済成長をつなげることが重要とのこと。
4分類の分け方での整理はさすが、論理的で納得感がある。陰謀論ってのはちょっとよくわからないけど、夫馬さんの『ESG思考』には丁寧に説明があるんだろうなー。

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2021年2月27日「SDGsな未来へ」が意味するもの
BLOGOS の記事
どちらかというとSDGsの理念に否定的な見解の記事。プラスチック削減の取り組みでレジ袋が有料化なったけど商品はビニール使われまくってるよね、とか、地球温暖化もまだ仮説だからCO2削減したのに地球寒冷化しちゃったら意味なくない、みたいな。いろんなデータを自分で確認して自分の考えを持つ必要があるなと。ちょっと極端な記事だけどこういう考えの人もいるんだなぁ。

2021年3月4日「SDGsは『欧米の陰謀』か」
alternaの編集長コラム 途中まで
SDGsが普及していくにつれて反作用的な動きも出てきたことを紹介する記事。SDGsは欧米白人が儲かるためのものっていう本とかも出てきてるらしい。そこまで激しい言い方じゃないけど、米中の二大勢力に第三の矢として存在感出したい欧米発祥の動きっていうような紹介の本はあったな。「経済成長と二酸化炭素削減は求められているペースでは両立しえず、気候変動を止めたかったら経済止めるしかない。SDGsはこの問題の本質から目をそらさせようとしてる」という論者もいると。この記事の編集長は、経済成長とサステナビリティは両立できるという考え方。後半の「SDGsは大衆のアヘンか」ってタイトルがなかなかハードで興味あるけど、無料で読めるのはここまで。やってる気になって気持ちよくなっちゃうってことなのか。でもただ取り組むだけ、見た目の効果だけってなると確かに気持ちよく終わるけど、「報告とコミュニケーション」を意識して実際のデータとして成果を見せる意識によるんじゃないのかなぁ。

2021年3月5日 日本人に知ってほしいサステナビリティの本質
東洋経済 世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター長須賀さんと、複数の有力企業の社外取締役を務める小林さんの対談記事。
今の日本で議論されている「サステナビリティ」はグローバルと比べて狭義であるとの見解。自分は貧困に起因する各種格差の拡大が問題と考えてるけど、気候変動、環境破壊だけのイメージの人が多いのか。ESG投資や脱炭素の動きは、地球を何とかしなければって考えではなく、そうしないとこれからのビジネスやってけないからって理由の企業が多てのは仕方ないにしてもちょっと残念な理由。だから今は収益性が見込める領域の課題がフューチャーされてて(エネルギー系)採算ラインに乗らない領域は優先度が落ちてる(食料問題系、人権、倫理など)とか。課題を分断せず一連の流れで考える必要があるってのは風が吹けば桶屋が儲かる理論につながる考え方。課題の要因はひとつじゃないしトレードオフにもなるしな。トップコミットメントは前提として、絵にかいた餅をホンモノにするための行動とその速さがリーダーシップねぇ、なるほど。非財務情報のKPIは世界中の企業が悩みどころなのか、、確かに難しいもんなぁ。経営が非財務情報を中心に価値創造のストーリーを考えていく必要があるってのは同意。自分の言葉で語れず下から上がってきたものを読むだけじゃ何も伝わらないしスピード遅いし実現が遠い。日本企業は世界経済フォーラムにも参加してなくて、世界トレンドのキャッチアップができず、価値観がズレているらしい。海外モノのウェビナー聞いてもわからないんだよなぁ。改めて英語勉強したほう良いか、、セクター間連携はずっと昔から言われてる課題だと思うけど、改善してない課題だよなぁ。若い人の起用で打破できるものなのか。特に日本、、

2021年3月12日 SDGsを自分事化するテレビの挑戦
alterna が掲載しているCSRのリレーコラム
名だたる大企業ののCSR担当者から自社のCSRやサステナビリティに関する取り組みを紹介している。
この記事で紹介しているのはフジテレビ。最近フジでSDGs番組多いなあと思ったけどやっぱブレイクスルー的な動きがあったんだなぁ。

2021年3月19日 渋沢栄一の教えでわかるSDGsの極意
HUFFPOSTの記事。
渋沢栄一の名著『論語と算盤』の考え方とSDGsの親和性をもとに、お金の使い方を「Me」から「We」に変えようって話。名著のポイントはタイトルの「と」の使い方なんだそう。トレードオフでなくトレードオンになる考え方だよって感じ。できるかできないかで考えるんじゃなく、足し算・掛け算でできる方法を考える。個人ができることは、「Me」視点での金の使い方でなく「We」視点での金の使い方、具体的には投資と。日本のタンス預金は500兆円、すげー数字だ。サステナブルな企業に投資する理念を持つ運用会社の投資信託ってどこがあるんだろうか?サステナブルな未来に「三方良し」はよく例に出されるけど、不十分て考え方は珍しい。+未来良しを追加して「四方良し」てことかと思ったけど、効果の見える化とか報告の透明性の話だった。活動に対しての効果を計測して公開していくこと、売り上げとかでなくそのサービスでどんなインパクトがあったのか、何で測るのかが難しいのはほかの記事にも出てたなぁ。

2021年3月22日 SDGsについて、東北の高校生たちが知って、考え、動いたこと
ダイヤモンドオンラインの記事。
「持続可能な育成プロジェクト」代表佐々木さんの、岩手県遠野市での授業についてのインタビュー記事。地域で活動しているいろいろな団体とも協働、高校生への授業も単発でなく継続することで関係性とともに学びを深めていくって、理想的なまちづくりのスタイルに思う。テーマをひとつ絞ることで関連する社会課題をつなげて考えることも、ワークショップとかで使えるワザ。「持続可能」であることは関係性にも教育にも企業活動にも通じる。単発でイベント的に終わってはもったいないし、企業が関わる場合には直接的な売り上げにすぐにつながらなくても継続でかかわる覚悟が必要だと思う。

2021年3月22日 神戸市、21年度の市債「SDGs債」で1500億円発行
日経新聞の記事。
神戸市が21年度の市債1500億円を全額を「SDGs債」として発行することを発表。ESG投資家からの安定した資金調達につなげることが狙いとのこと。有料記事なのでそこから先は見れなかった。
単なる「市債」でなく「SDGs債」として、行政施策や事業もSDGsやターゲットに関連を持たせることで、「何にどう使うか」を投資家に訴求しやすくなるんだろうな。あとSDGsは報告とコミュニケーションも推進サイクルの中に含まれているので、行政施策がどのような結果をもたらしたのかを明示することになる。市民にとっても税金が何にどう使われたのかだけでなく、どんな結果になったのかまで見れるのはうれしいことに思える。ほかの自治体にも広がると良いなぁ

2021年5月13日 家計の節約にもなるSDGs 暮らしの中でできること
日経スタイルの記事。
SDGsの目標のうち、個人で始めやすい目標(12「つくる責任、つかう責任」13「気候変動に具体的な対策を」)に絡めて生活で改善できることが暮らしの節約にもなるよっていう。環境問題・ゴミ問題まわりは一昔前から言われていることなので、同じ部分は多い。フードロス関連、節電、節ガス、節水。家計にやさしいのが地球にもやさしいよっていう記事。
もう少し深堀すると、個人でできることはほかにもある。食品まわりで言えば、持続可能な調達がなされている食材(MSC認証/持続可能な漁業 とか、RSPO/持続可能なパーム油 とか)を購入するのもひとつ。MSC認証は目標14「海の豊かさを守ろう」にもつながる。あとは、服に関するファッションロスを減らすために無駄に服買い漁らないとか、捨てるのも燃えるゴミじゃなくて回収に出すとか。少し高度なとこだと目標11「住み続けられるまちづくりを」のまちづくりへの参画も手段。高度な分、リターンも大きく、まちづくりへ参加するほどそのまちに対する愛着がわき、幸福度があがるというデータがある。まさに持続可能なまちづくりには、市民の参加と市民の幸福度向上がポイントだと思う。

2021年5月21日 SDGsの先に待つ未来はこんな感じ?世界の持続可能なスポット9選
NewsWeekの記事。
SDGsが目指す社会、持続可能な社会の先進的な事例をスポットとして紹介している記事。すでにこんなところがあるのかっていうものから、ちょっと前から出始めてたなぁっていうのが本格展開してきたものまで。日本では、とか自分の地域では、の視点で何が活かせるか?経済面はどんな工夫で持続可能にしているのか、自分が展開するとしたら参考にできるのか?とか考えながら見ると勉強になる。あとは、海外スタートアップのユニコーン企業は数年後日本に進出することが多いので、その傾向を見るのにも良いかも
プレンティ、ニューストーリー、アビボー、明日の博物館、コペンヒル、ヨーテボリ、サステナブル・シティー、スーパーツリー、水中温室。
いつか行ってみたいなー。火星は行かない(行けない)けど。

【歴史上の偉人とSDGs】直江兼続とSDGs

直江兼続についての知識が弱いのでまだ詳細に書けない、これから深めていくための備忘録用メモとして。

直江兼続の現在の知識。(間違っている可能性高い、あとで調べる)上杉謙信の家来、上越から米沢藩に入城しかぶとやま?を指標に城下町を形成した。米沢に入る四方の道に対し城下町を囲むよう寺町を配置、敵陣の攻撃の勢いを減退させる変形十字路、鬼門や恵方を意識した神社配置、などその町並みは現在にも残っている。

2度の大火を経験した後もその町並みをもとに復興したのは、それが早く復興しやすかったのはもちろん、まちのインフラ整備としても理にかなっていたからだと思う。戦国時代からの町並みが現代にも息づいているという状況は、当時のまちづくりが紛れもなく持続可能なまちづくりであったと言える。米沢市街地を流れる川はあまり多くない(3本?4本?)が、川が近くにないエリアにも水路が張り巡らされており、治水・利水面でも生活のしやすさが考えられている。当時は生活用水としても活用されていただろうし、現在も雪捨てに必要な存在である。この水路整備がいつできたものかは要調査。

米沢市含む置賜地方は(山形県全体でみても)、「雪は多いが災害は少ない」と言われている。最近は気候変動の影響で台風が上陸したり、川西高畠の一部で冠水被害もあったりしたが、大きな災害は53年前の羽越水害ぐらいでは。災害が少ない理由として、比較的標高の高い山に囲まれている地理上の特徴もあるが、災害が起きにくいまちづくりができているとも言える。

将来にわたって持続可能なまちを考え整備すること、これは現代のSDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」の概念に完全に一致する。直江兼続の行ったまちづくりはまさしく持続可能な開発であったと言えるし、この考え方は現代にも活かせる要素があると思う。残念ながら、当時の生活様式と現代の生活様式はあまりにも激変してきており(たとえば、牛馬徒歩移動から車移動になったことで道幅を広げる必要が出てきた、変形十字路が交通事故のもとになるようになった、など)現在の町並みは持続不能になるかもしれない。何が課題になっていて、どう変革すべきか、直江兼続が行ったまち整備の要点をおさえて検討したい。便利さだけを追求すると短期的には良くても、長期的に良くない場合がある。直江兼続の行ったこととSDGsの関連、これからのまちづくりの課題検討、もっと調査と勉強が必要。

誰一人取り残さずに、4方良し(自分よし、お客よし、社会よし、未来よし)の米沢市、置賜地域、山形県、日本のあり方を考えたい。

つづく。

何年か前にNHK大河ドラマのテーマになり、妻夫木聡が演じた直江兼続。これ読んで勉強しよう。

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SDGs目標のターゲットを考える 13.気候変動に具体的な対策を

SDGsの17目標13番目は「気候変動に具体的な対策を」。いわゆる「環境問題」対策しましょう系企業が選びがちな目標。ただ17目標中キャッチフレーズのイメージからターゲットが一致しない群の目標のひとつでもあるので、目標だけみて選ぶのは注意が必要。わかりやすくいうとターゲットがガチ。名ばかり関連で選んだらウォッシュになって逆に印象悪くなる危険がある。本文は「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る。」これだけ見ても、ガチ感がある。

ターゲット13.1は、すべての国で気候関連災害や自然災害に対する強靭性(レジリエンス)および適応力を強化する。ターゲット13.2は、気候変動対策を国別の政策、戦略および計画に盛り込む。どちらも国規模の施策に見える。国連データによると2017年時点で、災害に起因する経済的損失は3000億ドル(約34兆円)を超えている。ここ5年での地球平均気温も過去最高となっている。

ターゲット13.3は気候変動の緩和、適応、影響軽減、早期警戒に関する教育、啓発、人的能力および制度機能の改善。目標13の中で一番ハードルが低いターゲットかもしれないけど、これも効果が視覚化できないと対外アピールできないので本気度が問われる。

13.aはUNFCCC(国連気候変動枠組み条約)の先進締約国によるコミットメントの実施とグリーン気候基金の本格始動。このUNFCCCの目標は2020年が期限。どうなったのか、追わねば。グリーン気候基金は、「グリーンボンド」は聞いたことあるから始動しているはず。本格ってどこまでのことを指すのかだけど。

13.bは女性や青年、地方、社会的に疎外されたコミュニティに焦点を当て、気候変動関連の効果的な計画策定と管理の能力を向上するメカニズムの促進。難しい。未来投資の行動というか、気候変動をこれから先も起こさない、被害を最小化する、早期に警戒できるようになるための仕組みをつくること、だと思う。気候変動関連の災害が発生したときに甚大な被害が発生して、復興が難しい後発開発途上国な小島嶼開発途上国が対象だけど、日本人でも万全かと言われるとそんなことはないはずなので必要な対策だろうと思う。

目標13以降はより地球規模、グローバル規模の目標になってくる。その分、キャッチフレーズとターゲットの規模感のギャップも大きそう。個人でできる活動はなかなか浮かばないけど、ほかの目標のターゲットに対する活動が連鎖してこの目標にもつながると考えると、いろいろできることはある。肉食を少し控えてみる、とかゴミ削減、とか。かなーと。

SDGsの成り立ちを知るならコレ。急にできあがった概念ではない。昔から言われてきた気候変動、環境問題と、社会問題、それと経済成長の両立がどんな経緯で合体したのか知ることができる1冊。

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